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紅葉が鮮やかな光明禅寺

2004年11月 秋の太宰府サイクリングへ!

自転車野郎のいでたちも冬支度である。トレードマークのもっこりパンツもロングタイプにかわる。ところが今日は11月も後半というのにポカポカ陽気、汗ばむ程だ。しかし、こんな日はまさにチャリンコ日和と言える。じーっとしてられなくなってとりあえず出発することに。どうせならば紅葉シーズンということで紅葉探しサイクリングへ!詳しくはないのだが太宰府方面に向かえばありそうな・・・?ということで一路南下して筑紫万葉の町「太宰府」へ!まずは福岡空港の前を通過。空港からはほぼ直線道で太宰府へ続く。アビスパ福岡のホームゲームがあるようで博多の森付近はすごい渋滞で走りにくい。その先は天候に恵まれたせいか軽快に太宰府市へと入る。その先が九州道の太宰府ICのガード下。

市街地サイクリングは交通量も多く、路肩も狭いし段差も多いため走りにくい。単調に走っているのが少々飽きて来た頃ようやく政庁跡まで1km、天満宮まで3kmの標識が出てくる。嬉しいのとは裏腹に少々拍子抜け。もっと太宰府は遠いのかと思っていたが案外近いものだ。早速、都府楼跡の名で知られている「太宰府政庁跡」へ到着。ここは、7世紀後半の奈良平安時代に西の守りや外国との交渉の役割を担って来た役所太宰府があったところである。

今では、奇麗な公園になっており、当時かなり大規模であったことをしのばせる礎石等が残されているだけである。しかし、現状からは想像もつかない深い歴史を感じさせてくれる場所である。次に、2〜3分先の「観世音寺」へ。当然ではあるがここも恐ろしい程の歴史ある史跡である。何せあの「源氏物語」に登場するとのことである。すごい!当時は九州の寺院の中心的存在であったらしい。そんな歴史よりも眼についたのは奇麗な紅葉である。本数が多い訳ではないのだが真っ赤に染まった紅葉は美しいのひとことである。

しばし見とれてしまった程である。紅葉目当てのカメラマンも多い。白い建家と紅葉のコントラストは何と言えないもんです。観世音寺を後にし政庁通りを進む。西鉄太宰府駅前に到着。いよいよ太宰府観光のメイン街だ。太宰府駅より歩行者天国の長い参道が続く。観光客も増えて来て、先に見える鳥居の先からは自転車降りておしていかなければならない。さすが観光名所である。

参道の行き止まりを左折すると天満宮だが、売店のおばちゃんに聞くとそこを右折した「光明禅寺」が紅葉の名所だと聞いた。ならばまずは噂の紅葉名所へ立ち寄ってみることに。なるほどすごい人だ。拝観料200円賽銭箱に入れていざ中へ。光明禅寺の外見からはまるで紅葉のすごさなど伺えない。一般的には苔寺として親しまれているとのこと。苔寺のイメージは何となくわかるのだが・・・。ところが庭園に出て驚いた!美しい紅葉にホント驚いた。なるほど名所のことだけはある。プロアマ問わずカメラマンの数もすごい。なかなかビューポイントの場所があかない!

紅葉探しのサイクリングだっただけにかなり自分的には満足状態。ところが、まわりの拝観客からは「今年はイマイチねぇ〜?」と言う声が至る所から聞こえてくる。えぇ〜?って感じである。確かに見頃よりはやや早すぎの感はあるが、十分に感動レベルのはずだが、本来の紅葉ピークの状態だったらどんなに凄いのだろうか??そう考えるとこの光明禅寺は素晴らしい。又、ここの良いところは単なる紅葉庭園が美しいだけでなく、寺の回廊や各お部屋からいろいろな角度で観賞できるのである。おそらく抹茶でも頂きながら正座して紅葉狩りが風流でここ本来の楽しみ方なのだろう。

こういったお部屋から静かに観賞するのはホント風情があって素晴らしい。皆さん、しばし静かに心洗っているという感じである。ところがである、自分自身も自分のいでたちが浮いていて、場違いであるのは承知している。それにしても、拝観されているおばちゃんたちの超冷たい視線が突き刺さるのが辛い。確かにもっこりパンツにヘルメットはこの雰囲気にはあっていないかもしれないが、せめてグラサンをはずして礼儀をつくしたつもりだったが、まわりの方にはまるで理解して頂けなかったようだ。少々悲しい&寂しい。行き交う人が皆自分を見て「何この人???」って眼で見て行く。浮きまくり状態である。おかげで庭園にある縁側の特等席の写真撮影も私が進むと皆立ち去ってくれたので1人独占で撮らせて頂けた。この時すすんで写真とってくれたオハイオ出身の陽気な米国人のお兄さんありがとう!何故か?こういったチャリンコ野郎は外人に受ける。この日も何人かの外人に話し掛けられた。とは言え十二分に紅葉狩り満喫して「太宰府天満宮」へ。

福岡県が誇る観光名所「太宰府天満宮」を知らぬ人は少ないであろう。ここ天満宮はご存じ学問の神様・菅原道真が右大臣から突然太宰府の役人へと追い落とされた後、この地で亡くなり、その墓の上に建立されたのがこの天満宮とのことです。それにしても天満宮はすごい人である。確かに受験シーズンを数カ月後に控え、又七五三シーズンということもあって、可愛い晴れ着の子供たちや勇ましい絵馬を掛けている人等いろいろである。
裏では、楽しく陽気な「南京玉簾」のお兄さんが人気でした。結構な人だかりだったので自分もしばし観賞。面白かったです。ぶらっとしたところで天満宮を後にすることに。再び参道へ。ここ太宰府へ来たらやはり太宰府名物の銘菓「梅ケ枝餅」を食さなければ!いくつもある梅ケ枝餅店の中から断トツに行列の長い店を発見。他の店は多くて2〜3人待ちの中、ここ「かさの家」さんだけは約20人程の大行列。どうせ来たのならばとならぶことに。それにしても最近の饅頭屋さんには驚いた。ホント自動焼き上がり機というか?職人など必要ないオートメーション機能である。油をひいて餅セットするだけで、後は機械が蓋を勝手に閉めてくれるし自動に1周し、再度勝手に蓋をあけてくれる。すごいもんだぁ〜。
約10分ちょっとで無事ゲット。なるほど焼き立ては美味いもんだ。白餅にあんが入っているだけというシンプルなものだが、餅表面がかりっと焼き上がって香ばしく美味しい。ちなみにもう1個ゲットしてカミさんの土産に。ちなみに後で食べても美味しかったとのこと。温泉饅頭もそうだがやはり現地で出来立て食べるとホント美味く感じるのは不思議だ。それにしてもこの参道に何軒梅ケ枝餅の店があるのだろうか?ホントかなりの数であろう。駅近くにはこれも有名?「合格ちくわ」があった。今日は買っている人はいなかったが、受験生はこんなものでも頼りたくなるのだろう。ちなみに西鉄太宰府駅に観光案内所がありそこで無料のガイドマップもらえるので利用すると良いと思います。
天満宮を後にして再度政庁通りへ。政庁跡のとなりの「戒壇院」へ。戒壇とは僧尼として守るべき戒律を授ける所で、この他に奈良の東大寺、栃木の薬師寺に置かれ天下三戒壇と言われたそうです。なるほど戒律を授ける場所だけあって入り口には、「葷酒肉 境内に入るを 許さず」と書かれた石碑がこれでもかと立っている。それにしても拝観されているおじさんたちは皆赤ら顔のほろ酔い気分の方ばかりであったが大丈夫なのだろうか?ここも奇麗な紅葉が美しかった。
次はしばし遠回りになるかもしれないが、横にはずれて「筑前国分寺跡」へ。ここには礎石と石碑くらい等が残っているだけで後は普通?のお寺って感じで少々期待裏切る。すぐに後にすることに。続いてかつての防衛施設「水城」へ。水城は全長約1.2km、高さ約10mの人工土塁とそれに沿ってつくられた幅60mの掘でできた防御壁である。唐や新羅の攻撃に備え築かれたとのことです。しかし、今では、その土塁の一部と東門の礎石くらいしか残っていない。ガイドマップ等では結構大きく取り上げられているが、どこを見たら良いの?っというくらい見応えは全くない。この2つは特にお勧めはしない。

とりあえず太宰府散策終了。太宰府は奇麗な街だし、雰囲気をたいへん残した上手い街づくりをしているためなかなか良いところであった。帰路も軽快に快走。あっという間に福岡空港の滑走路まで戻って来た。しばし滑走路脇から離陸シーンを見学。それにしてもこれだけ市街地に近い空港って福岡以外にはないのではないだろうか?間近で見ると凄い迫力である。どうせならばと滑走路の逆側の着陸シーンを見に行くことに。この着陸シーンはまさに大迫力である。これは他ではなかなか味わえない大迫力ものである。福岡の隠れた名所と言っても良いかもしれない。今日もカメラマン含めて10人以上の見学者が来て大騒ぎである。写真ではその迫力わからないかもしれないが、ホント初めての人はこのジャンボジェット機墜落しちゃうんじゃぁ〜ない?と思うくらい頭上スレスレを飛び越えて行く。我が家の長女などあまりの迫力に泣き出しちゃいます。もし、時間があればぜひ立ち寄ってみては?
今日は予想外の素晴らしい紅葉狩りができてたいへんEnjoyできました。太宰府も気に入りました。来年の梅の季節も楽しみです。

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本日のサイクリングコース 
太宰府天満宮往復 
約40km


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