** Enjoy Bicycle Life34! **

がんばれ〜Qちゃん応援サイクリング!ところが・・・まさかの失速?

2008年3月 名古屋国際女子マラソン Qちゃん応援サイクリング!

全国の陸上ファン・・・いやっ普段陸上に興味の全くない人も大注目の2008年北京オリンピックの女子マラソン最終選考レースの「名古屋国際女子マラソン」が地元名古屋で開催される。ご存知国民的アイドルのシドニーオリンピック金メダリストQちゃんこと高橋尚子選手も、最後のオリンピックの切符を目指して出場する。人気のQちゃんのラストチャンスだ!やはり黙ってはいられない・・・。「がんばれ〜Qちゃん!」早速、応援のため名古屋市街のコースへ自転車を走らせる。

名古屋女子マラソンは、瑞穂競技場〜栄〜名古屋城〜康生通二丁目までの折り返しコースで、まさしく名古屋市街の中心を縦断する。至る所が交通規制されており、通行止めの案内が街中に設置されている。もちろん中心街は大渋滞であろう。早めに名古屋城に到着し、応援ポイントを探そう・・・ところが予想はいていたが、コース沿線はものすごい人の数。何故なら岐阜県出身のQちゃんは、東海エリアのスーパースターなのだ。名古屋城前の大津通りは、名古屋城周回コースをまわるため合計3回も前を走る。その上300m程の坂があり、勝負の分かれ目ともなる1番の応援ポイントとも言える。Qちゃんが猛スパートをかけるであろうこのポイントに決定。

おそらく42.195kmのコース全てに何重にも沿線の観戦ファンがつながっているはずだ。まさしく人垣だ。そのくらい、ものすごい数の人だ。なんだろう?このものすごい緊張感・・・皆がQちゃんを待っている。「Qちゃんまだかぁ〜」と至るところから聞こえてくる。そんな中、TVから予想だにしなかった放送が・・・な、なんと「Qちゃんが9km地点で先頭集団から脱落!」。皆が一斉に落胆・・・。すでに涙を見せる人まで・・・。嘘だろう?そんな中、パトカー、タイム掲示カー、TV放映カーらが現れて、いよいよ先頭集団がやってきた。

予想以上の大集団10人以上のトップ集団がものすごいスピードで、約20km地点の下り坂を通過。大歓声が飛び交う。弘山、坂本、大南、原選手らQちゃん以外の有力選手は全て元気に走っていきました。がんばれ!もちろん「Qちゃんホントいないやぁ〜」という悲しげな声も聞こえてくる。しかし、どんなに遅れても自分含め沿線のファンはQちゃんの勇姿を待っている・・・。遅れたとは言えQちゃんは集団のすぐ後を追って来ているのでは?でもQちゃんが来な〜い。皆がざわつく・・・。

トップ集団から遅れること500mくらいだろうか?坂の上からものすごい大歓声が聞こえてきた。この悲鳴に近い応援はQちゃんだ。やってきたぁ〜「がんばれぇ〜Qちゃん!」トップ集団の数倍もの大応援。隣のおばさんはすでに涙でボロボロ・・・。素人目で見ても、何か元気がないような走り。ここから約5kmの金鯱輝く名古屋城周回コースをまわってもう1度この前にかえってくる。枯れんばかりの大きな声でQちゃんを応援。

トップ集団が通過してかなり経過するが、まだまだ一般ランナーの列が続く。この緩やかだが長い坂は見晴らし最高だ。でもこの坂、帰りはきついんだよね。ずいぶんと長く感じたが、ようやく周回コースを終えたトップ集団が戻ってきました。放送カーの姿が見えてきて、歓声がじわじわと近づいてきました。

ここで約25km地点。弘山&原選手を先頭に未だ大集団のトップ集団。うわぁ〜速い。Qちゃんショックはあるものの、オール日本人のトップ集団へ大声援が飛ぶ。いよいよレースも終盤。北京行きの切符はホント過酷だ。この中の誰かが北京を掴むのだ。

待つこと15分くらいだろうか?疲れきったQちゃんが戻って来てくれた。こんなQちゃんの姿など見たことがない・・・。順位は35位くらいで通過。しかし、沿道の大応援団はみなQちゃんを見に来たのだ。Qちゃんが現れると雰囲気が一変し、ものすごい大応援が飛び交う。「Qちゃんが来た〜!」「Qちゃんがんばれー!」「Qちゃ〜ん!」とすでに悲鳴だ。苦しいQちゃんが我々の声援に必至に応えるよう棄権せずにがんばり続ける。そのQちゃんを我がことのように皆が全力で応援する。何か鳥肌がたってくる。感動ものだ。どんな結果に終わろうと、今日の主役はやはりQちゃんだ。長い下り坂の先、姿が見えなくなるまでQちゃんの背中を見守る。

一方、先頭集団は康生2丁目の折り返し地点から坂本直子選手が一気に勝負に出て集団を引っ張って、いよいよ勝負モードへ。我々のいる大津通の約32km地点の長い坂は、帰りはきつい登り坂に変貌する。文字通りの勝負どころだ。そこへ6人に絞られたトップ集団がやってきました。1度仕掛けた坂本選手はかなりきつそう〜?逆に先頭に躍り出た堀江選手やその奥の尾崎選手が絶好調に見える。結果的に優勝する中村選手は最後方でためていた。ここでQちゃんに続いて人気の弘山選手も脱落。大きな声援が飛び交う。
皆、もしかしたらQちゃんの最後の勇姿になるのでは?と「引退」の2文字を頭によぎらせながらQちゃんの登場を待つ。長い下り坂なので遠くまで見渡せる。でも、Qちゃんの登場はすぐわかる。地響きのような声援が波のように押し寄せてくるからだ。最後の力を振り絞って坂を上ってくるQちゃん。そのQちゃんに対してこれでもか!とばかりの大声援が飛ぶ。声援で少しでも背中を押してあげれれば・・・みんなもう一体だ。じーっとしていられず路上に出て少しでもQちゃんに近づいて大応援だ。
Qちゃんが走り去っても、皆その姿を焼き付けておこうとばかりにその後姿をしばし見つめる。なんかすごく感傷的なシーンだった。一時代が終わったのかなぁ〜。Qちゃん、ご苦労様でした。「Qちゃん、ありがとう!」という声援が飛んでいた。すごく、じーんときた。Qちゃんの応援が終わると皆一斉に帰路につく。沿道をうめつくした大応援団はまさしくQちゃんの応援団そのもののだったようだ。実はレースはまだ終わっていないというか?Qちゃんの後ろにもまだものすごい数の一般ランナーがゴール目指して走っているのだが、可哀想にQちゃんのところでレースが終わってしまった感じだ。
一斉に帰路につくファンを見ながら走るランナーも寂しいだろうな。名古屋市役所駅の前でしばし応援続ける。Qちゃんの応援のために約65万人という人が人垣となってが沿道を埋めたが、今やホント寂しいもので、もうパラパラって感じ。あ〜ぁ、とりあえずマラソン観戦終了。それにしても、やはりこの出で立ちでのマラソン観戦はちょっと周りの方からは浮いていたようで・・・何となく違和感っといったようなやや冷たい視線を感じるはめに。確かにもっこりパンツにメット&グラサン、おまけにマスクだもんね〜。仕方ないか。

残り約10kmの熾烈な争いは、持参した自慢のDSTVで観戦。こういう時ワンセグTVは便利で良い。Qちゃんの応援時も、いたるところ携帯のアンテナだらけって感じでした。しっかりと花粉対策して、初マラソン初優勝の新ヒロインの中村選手の優勝と、その約20分後のQちゃんのゴールを見届けて、ようやくDSTVの電源をオフに。あぁ〜「努力すれば夢はかなう!」と言っていたQちゃんの夢が終わってしまった。確かにすでに35歳のQちゃん・・・何か悪い予感はしていたのだが正直悲しいし、寂しい。帰路は何となくペダルが重い。「Qちゃん、見事復活優勝!」という涙のゴールシーンを信じて疑わなかったので、この結果&内容には驚きを隠せない。もしかしたらこれがラストランになるのかも?ホントQちゃん、お疲れさまでした。夢をありがとう。花粉のせいだろうか?何となく涙腺がゆるむサイクリングとなりました。
レース後の会見でどうやらQちゃん、現役続行だとか?まだまだがんばるのか。嬉しいような・・・もう楽になってもらいたいような・・・とにかくがんばれQちゃん!

2008年 名古屋国際女子マラソン http://www.chunichi.co.jp/niwm/index.html

[NEXT RIDE]

[Back]

[TOP] [Bicycle TOP]

 


My Famiry site
「ぼくんち」へ

 

inserted by FC2 system