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九州を代表する紅葉名所の大分県耶馬渓の燃えるような紅葉

2005年11月 紅葉燃えるメープル耶馬渓サイクリングロード(耶馬渓ST〜青の洞門)

今年も早いもので残すところあと約40日。九州の紅葉もまさにピークを迎えている。それならばと息子良太と九州を代表する紅葉の名所の1つ大分県耶馬渓を走る事に。まずは福岡より九州道〜大分道と快走して約1時間。日田ICをおりて国道212号を北上。ところがすでに日田ICから紅葉狩りで大渋滞。イライラしながらも12時過ぎにようやく耶馬渓町の耶馬渓サイクリングターミナルへ到着。早速メイプル耶馬渓サイクリングロード出発!いきなり現れるのが「擲筆峰(てきひっぽう)」だ(中上写真)。

擲筆峰とは文豪の頼山陽がこの地を訪れた時、そのあまりの美しさに絵を描こうとしたが「筆舌に尽くし難し」と筆を擲(な)げてしまったことに由来するとのことです。その水墨画のような秀峰とその石碑が建立されております。なるほどこのメイプル耶馬渓サイクリングロード(以下耶馬渓SR)は景勝地の連続で思わず立ち止まってしまうほどだ。その上、燃えるような紅葉もサイクリストたちを歓迎してくれる。素晴らしい!

この耶馬渓SRの特長はもう1つある。実は旧耶馬渓鉄道の線路を再利用してつくられたため、鉄橋やトンネル、駅などが残り、自然の風景を楽しむと同時に今はなきローカル線の風情も味わえるのだ。そうこうしていると擲筆峰に続く、2番目のスポットの「赤い屈曲鉄橋」にさしかかる。これは九州一のカーブした鉄橋として有名で、まさに廃線の上を走っていることを思う存分教えてくれる。耶馬渓SR中、最も人気のスポットである。もちろん鉄道マニアにも有名らしい。当然ながら良太くん大興奮だ!

続いて鉄道大好きな良太くんには大興奮スポットのトンネル登場!単線だったのであろう、小さなトンネルは当時のまま残されいて、中に入るとヒンヤリとして何故か心が躍る。耶馬渓SRは以前、某新聞で「全国何でもランキング」で見事日本一のお墨付きを得ているとのことでサイクリストも大勢集まってくる。しかし、大分県山国町〜青の洞門〜中津市と続く約36kmとロングコースのため密集度は少ない(今回は全体の1/3にあたる耶馬渓ST〜青の洞門往復約20km)。

九州の紅葉は山一面、赤や黄色の絨毯のように染まることは少ない。やはりその他エリアの紅葉スポットよりは残念ながら弱い。しかし、コースに沿うように点々と迎えてくれる見事な紅葉はホント感動ものだ。美しい!良太くんも母や妹たちへの土産に紅葉の落ち葉を持ち帰るようだ。現代っ子の代表のような息子が感動して奇麗な紅葉を探すなんて何となく嬉しいことだ。続いて、もう1つの人気スポット「平田宿場」に到着。ここはサイクリストたちの休憩場になっているのだが、元駅舎なのだ。中に入ってみると確かに駅だ。改札がここで、時刻表がこのへんで、切符売り場がこのへんで・・・確かに名残がある。なんかこういったサイクリングコースって珍しくて面白いものだ。

真っ赤な紅葉や大銀杏。ホント晩秋のサイクリングは気持ちよい。落ち葉が舞う中を快走すると尚更最高だ。耶馬渓STから約10km先が折り返し点の「青の洞門」。その下流に有名なオランダ石橋の「耶馬渓橋」があるのでそこまで行ってみよう!なるほど見事な8連アーチ石橋だ。美しい。橋長116mは石橋として日本一を誇る。長崎の眼鏡橋なんかと比べて迫力が違う。確かに一見の価値はある。

気分良く見事な石橋を親子でニコニコ渡る。不思議とこういった立派な石橋渡るのは嬉しいものだ。さぁ〜て、いよいよメインイベントの大分県の誇る観光名所の1つ「青の洞門」へ!予想通り青の洞門周辺はすごい大渋滞。それもそのはず、観光バスが交差点で客をズラズラ降ろしたりとルールなしの無法状態だ。それもこのような観光バスが1つや2つではない。絶対に取り締まるべきだ。ひどすぎる。奇麗な銀杏の先は青の洞門の入り口なのに狭い車道は大渋滞、歩道は観光客でいっぱい。本来自転車でラッキー!と喜びたいところが、ちょっと進むのもひと苦労だ。
結局、1度危ない車道を走って大駐車場へ。自転車駐車してから再度歩いて戻る事に。それにしてもすごい人だ。紅葉シーズンの今日は1年で1番の賑わいなのであろう。「青の洞門」をご存知であろうか?菊池寛の小説「恩讐の彼方に」の舞台として有名になったスポットである。競秀峰の断崖つらなる難所を見て、当時この地を訪れた禅海和尚が、この危険な棧道を見て衝撃をうけ、仏者として大誓願をおこし洞門開削工事に取り掛かり、寛延3年(1750年)を中心に約30年の歳月をかけて完成させた手堀りトンネルである。30年かけてノミで掘ったというのだからすごいものだ。歴史上にはホント偉人がいるものだ。
当時は全長342mだったらしいが、今ではかなり延長されている。そんな当時の素堀トンネルが未だに残っていて、禅海和尚像や実際のノミの痕なども残されている。又、禅海和尚像のすぐ横には、最初の明かり窓として掘削されたものも残っていて、そこからの眺望もなかなか良い。何せ昔難所だっただけに窓の下は真っ逆さまに川だ。いやぁ〜人間技ってすごいものだ。感動ものである。

すでに3時近くになっていたが、昼食をとっていないことにここで気づく。ここ青の洞門は無料大駐車場を中心にお土産家や食事処も数多くある。さて、何を食べようか?大分と言えば、だご汁もあるし、このへんは蕎麦も美味しいし、ヤマメの唐揚げなども美味そうだ。加えて中津市と言えば全国一の鳥唐揚げの街としても有名だ。知らない人が聞けば、鳥唐揚げが有名??と思われるかもしれないが、ホント美味いのだ。唐揚げ専門店もすごく多い。悩んだ結果、「本日のお勧め美味しい「サバ寿司」あります!」の看板に吸い寄せられてしまった。大分と言えば関サバで有名だが、佐賀関以外のサバも絶品だ。案の定、美味い!すごく美味い!それもこのボリュームで\1200っと安い!最高だ!いやぁ〜ホント美味かった。お腹もいっぱいになったところで、競秀峰ともお別れ。

復路は再びメイプル耶馬渓SRを耶馬渓STへ向けてのんびりと快走。耶馬渓自慢の紅葉を眼に焼き付けてのサイクリングは気分爽快。アップダウンもなく当然だが自転車専用路だし、案内標識もわかりやすいのですごく走りやすい。ファミリーやカップルのサイクリストたちとも良くすれ違う。耶馬渓STではいろいろな種類のレンタルサイクルが準備されており、2人乗りやキッズ用、ファミリーのためのベビーシート付きなどいっぱいある。気軽にレンタルできるのでカジュアルスタイルで紅葉狩りもありではないだろうか?加えて青の洞門にて乗り捨ても可能なので軟弱サイクリングにも最高かもしれません。車で目的地に行くのも良いですが、自転車でのんびりっていうのも良いですよ。何せ駐車場や渋滞悩まなくて済みますので。すれ違うサイクリストらとの「こんにちは!」の挨拶はホント気分良くなります。
対岸に「酔仙岩」ありの標識あるが良く見えない。少し進むと全景確認成功。酔っぱらった仙人の顔に見えるとか?う〜ん良くわからんが。とりあえず奇岩と紅葉マッチはしているのでOKとしよう。途中、良太くん地元のおじいちゃんから柿のお裾分け。これはなかなか嬉しい。ちょっとしたこういった触れ合いってサイクリングの良いところですね。ありがとうございました。良太くんも紅葉の葉以外にママたちへのお土産できてご機嫌です。
その先もトンネル、秀峰、紅葉、奇麗な山国川など見所はいっぱいです。派手さはないけど良いところです。連続してくるトンネルはゴールが近いことを教えてくれています。昔は同じような景色を耶馬渓鉄道の車窓から眺めていたのでしょうねぇ〜。そう思うと何かローカル線の風情っていうのでしょうか?良いもんですねぇ。
最後のトンネル超えるとあの屈曲鉄橋です。鉄橋過ぎると耶馬渓STまでは約5分。ラストスパート!さすがに良太くんちょっと疲れてきた模様。スタートしてからなんだかんだ約4時間弱経過。今回は話しながらのホントのんびり走だっただけに、いつもとちょっと違った疲れかも?でも、そんな疲れを忘れさせてくれるように紅葉が並んでいます。美しい!

最後に橋を渡って、大きな真っ黄色の大銀杏を過ぎるとゴールの耶馬渓STです。あぁ〜気持ちよかった。2人とも無事ゴール!2年生の良太くんも20km程度であれば難なくクリアできるようになってきました。元気いっぱいです。はじめは紅葉???あまり興味ないという感じでしたが、終わってみると奇麗だったねぇ〜!来てよかったねとなかなかの感動モード。とりあえず良かった。どの紅葉の写真も結構圧縮かけているのではっきりしないが、少なくとも色はまさにこの燃えるような鮮やかな色。同じ紅葉でも真っ赤、オレンジ、エンジ、紫と結構色が豊富なのに驚く。う〜ん、こういった季節を強く感じるのは個人的にすごく好きだ。紅葉だけでいったら深耶馬渓の一目八景がBesであろう。耶馬渓STよりは約10km以上の上り道となる。来シーズンはぜひTryしてみたい!いよいよこれから福岡が紅葉のピークを迎える。どこか近場に再ライドしたいものだ。車に自転車2台積んで帰路へ。渋滞も特になく快調だったが、途中コンビニでムシキングのゲームがあるの発見され、1回させられるはめに。まぁ〜がんばったからこれくらい許してやるか。

耶馬渓サイクリングセンター http://www.j-cycling.org/CYCLINGT/ct_area/index.html
青の洞門&石橋(中津市観光案内) http://www.city-nakatsu.jp/modules/honyaba/index.php?id=86

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本日のサイクリングコース 約21Km


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