Enjoy Camp Life58 その3!!

2010年8月 駒ヶ根高原家族旅行村アルプスの丘(長野県)
(中央アルプスの雲上大パノラマ!千畳敷カールへ!

下界から見上げると昨日も今日も山々は濃い雲に覆われていて雨でも降っているのでは?と思いっきり心配していたが、ロープウェイが1度雲に包まれた後、到着間近になってパァッ〜っと雲が切れてまさしく晴天。なるほど噂通りここ千畳敷は雲上の世界なのだ。かわりに雲海とは言わないが、眼下は雲が敷き詰められたようになっており、下界が全く見えない。さぁ〜て、期待の千畳敷カールとは一体どんなところなのか?
期待通りのダイナミックな眺望にファミリー揃って「おぉ〜」と思わず声が漏れる。っと感動している間に小腹が減っている事に気づく。散策前に腹ごしらえということに。菜優真優ちゃんは大好きなアメリカンドッグ。そして良太兄ちゃん&パパママは名物のソースカツサンド。えっソースカツ丼じゃなくてサンド?っと思われる方多いかもしれながい、駒ヶ根名物のソースカツをパンにはさんだソースカツサンドはすでに中央道・駒ヶ根SAの名物グルメとなっている。こうなると普通のカツサンドとどう違うの?ということになってしまうが、それでもご当地ものは何故か美味く感じる。ホントこれ美味いのだ。気温は約17℃くらいと爽やかで、ママ&菜優真優ちゃんたちは寒いと上着を羽織るほど。
まずは駒ヶ岳神社に立ち寄り怪我のないようお参り。いよいよ千畳敷カールハイキングに出発だ。標高約3,000mの岩肌の真下に広がる千畳敷カール、ロープウェイを降りると、目の前に千畳敷カールが広がっていてカール内には素人が散策できる周回の遊歩道が整備されている。1周約40〜50分。整備されているとは言え、もちろん舗装されている訳でもない。岩や石がそれなりに揃えられているだけというレベルなので、ヒールなどはもちろんサンダルでも苦戦するところがあるかもしれない。やはり運動靴が必須だ。と言いながらパパはクロックスですが・・・クロックスならば踵にかければ問題ないです。

ちなみに千畳敷カールのカールの意味をご存じだろうか?カールとは、2万年前、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形のことを言うのだ。つまり氷河の侵食作用によってできた広い椀状の谷(圏谷)をドイツ語でカールと呼ぶのだ。丁度我々が今立っているところから眺めると、確かに3000m弱級の山々に囲まれるように、お椀型の草地が広がっていて非常に美しい。この眺望を身近に見れるのは全国でもそうあるものではない。なるほど感動的なものだ(眼下の雲のせいで見下ろす大パノラマは拝めませんが、それでも十二分です)。飛騨山脈の薬師岳の圏谷群や赤石山脈の仙丈ヶ岳の薮沢圏谷・小仙丈圏谷・大仙丈圏谷、そしてここ木曽山脈の宝剣岳の千畳敷カールなどが有名だ。

約半周すると遊歩道で1番高い八丁坂分岐点に到着。ここから先は本格登山コースとなる。とは言え素人でも登れるが、少なくもクロックス野郎などは問題外のレベルとなる。丁度緑のない灰色の石道をジグザグに進むと、中岳そして最高峰の2956mの駒ヶ岳まで続く登山道になっている。本来はこの大迫力の岩肌の1番上まで行ってみたいものだが、次回にとっておくことに。又、ここからの眼下の大パノラマは素晴らしいはずだったが、上記もしたが本日は雲しか見えない。よぉ〜し、残念だがここから一気に下るぞぉ〜。
千畳敷カールの素晴らしさは迫力ある岩肌や稜線美だけではない。夏の千畳敷カールは高山植物の宝庫としても知られているのだ。ピークは丁度今、カール一面に可憐な高山植物が咲き競っている。短い高山の夏を待ちこがれていたようにひっそりと咲く高山植物たちをのんびり探しながらの散策も楽しい。菜優真優ちゃんたちも「あそこのお花綺麗〜!」と高山植物探しに大忙し。
ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、チングルマ、コバイケイソウ、コイワカガミ、クルマユリ、ミヤマクロユリ、ヨツバシオガマ・・・等々他にも色々と咲き乱れている。クルマユリ以外は決して派手さはないが、千畳敷カールの花畑の、いやっ千畳敷カールの夏の主役たちと言える。
ようやく周遊道の1番低いところに到着。ここ千畳敷カールの看板からの眺望が千畳敷カールの定番ビュースポットだ。もちろん記念写真ポイントとしても1番人気だ。いやぁ〜絶景かなぁ〜!そしてそのお隣の剣ヶ池からの眺望も定番ビューだ。とりあえずこの自然美というか?この雄大なパノラマは素直に感動したい。キッズたちにもぜひ忘れないでいて欲しいものだ。
長男の良太兄ちゃんもすでに中学生・・・小さい頃から一緒にサイクリングやキャンプなど色々アウトドア楽しんできたが、いよいよ一緒に外遊びつきあってくれるのもあとわずかとなってきた。親として色々体験させてきたつもりだが、昨年訪れた上高地の水の冷たさ、九州時代に訪れた火の国とも言われる阿蘇山の雄大さ、島原半島の普賢岳の恐ろしい威容等々は記憶に鮮明に残っているはずだ。残り少ない機会の中でぜひ日本の自然美をもっと脳裏に残しておいてやりたい。自分が小さい頃、親父に連れられ上高地や黒部ダム訪れた際の、強烈なイメージはこんな親父に成り果てても未だ残っている。家にエアコンなし、冷蔵庫に製氷スペースがわずかしかなかった時代・・・上高地の涼しさ、痛いような水の冷たさは強烈だったぁ〜。更に大正池に浮かぶ枯れ木、そして黒部ダムの規模のでかさ、吸い込まれるような放水の迫力、室堂で雷鳥と出会えなかった悲しさ・・・等々小さい頃の記憶は一生ものだ。白馬や黒部、乗鞍・・・このエリアだけでもまだまだ見せておいてやりたいものが一杯残っている。

とりあえず約40〜50分ほどで千畳敷カールのお花畑を1周し、ロープウェイ乗り場のある千畳敷ホテルに戻ってきました。標高2600mでも陽が射してくると暑い!おいおいどこに逃げても避暑にはならんのか?さて、下界に戻ろうか?と思いきやっ、下りロープウェイ待ちで長蛇の列が・・・おいおい整理券を配布しているよ。どうやら45分ほどの待ちのようだ。仕方ない。しばし休憩。良太兄ちゃんと真優ちゃんがご当地の特産牛乳の「すずらん牛乳」をつかった飲むヨーグルト、そして菜優ちゃん&パパママは同じくすずらん牛乳のソフトクリーム!う〜ん、このソフトクリームの濃厚な味、美味い!そしてヨーグルトもえらく美味いということで、お土産に決定!

放送が流れ、ようやくロープウェイの搭乗順がまわってきました。予想通りロープウェイはラッシュ並みの超満員。猛スピードで一気に下って行く。途中、大パノラマの眺望を遮った雲の中に入ると視界はゼロ。完全に雲の中に飲み込まれる。そんな中、上りのゴンドラと中間点でご対面!その後はあっという間にしらび平駅へ。7分間の空中の旅はあっけなく終了。そして、マイカーを駐車している菅の台バスセンター行きのバスへ乗り換え。
下りのバスもラッキーなことに先頭席をゲット。キッズ達は大喜びだ。細い山道を左右に振られながら下って行く。途中何度も下からくるバスを待ってぎりぎりに通過。こりゃ確かにマイカー規制がないとルール無視の車が入ってくると大変なことになりそうだ。面倒だがマイカー規制は正解なのかも。往きはかなりグロッキー状態だった菜優ちゃんも帰りは流石に疲れたようで熟睡。あっという間のバス旅でした。下界へ戻ると、夢がさめて酷暑の世界へ舞い戻ったような感じだ。うわぁ〜暑い。バスセンター近くのJA直営店の駒ヶ根ファームスへ立ち寄り。上で美味しかったすずらん牛乳ののむヨーグルトやキッズたちのお土産を物色。流石に朝から慌ただしかったので疲れたぁ〜。これにて駒ヶ根を発って帰路につく。中央道の駒ヶ根ICまではものの5分もかからない距離なのでありがたい。途中SAで休憩をはさみながら無事帰宅。いつかは訪れたかった千畳敷カールにようやく行けて、大満足のパパのようでした。でも夏休みにこういった雄大な自然美見るというのは最高ですね。千畳敷カール、噂通りの大迫力でした!


駒ヶ根高原家族旅行村アルプスの丘 http://www.chuo-alps.com/family/index.html
オートサイト(電源付) \5500/日 サイト 土、草  
名古屋より名神〜中央道を経由して駒ヶ根IC降りるとすぐとアクセスは非常に良い。木曽エリアのキャンプ場の中では、最もファミリーキャンパーに適しているといえるキャンプ場の1つとも言える。オートサイトは電源ありなしでサイトの雰囲気がかなりかわってくるので注意が必要だ。電源ありは段々状に8サイトありプレイベート感も確保されている。1番の違いはサイトの広さで、電源ありは10x10m、電源なしは7x7mとなる。最近のテントやタープのサイズを考えると電源なしサイトは設営を工夫しないと難しいサイズとなる。その他に電源ありサイトには木製ベンチと炉が用意されている。炊事棟、トイレ棟ともに綺麗で気持ちよい。特にトイレは水洗洋式で便座ヒーターまである。但し、トイレ、炊事棟ともに数が少ない。譲り合い、マナーが問われる。ゴミは燃えるゴミは出せるが、燃えないゴミは持ち帰りとなる。管理棟はスタッフも多く、レンタル&販売品ともに充実している。特筆ものは管理棟前の温泉施設「こぶしの湯」だ。やはり場内に入浴施設、特に温泉があるのは最高だ。大人600円、小人300円だが50円の割引券をチェックイン時にもらえる。夜21時までの営業だが20時までに入場しないといけない。露天岩風呂&露天檜風呂があって最高だ。ゴーカート、リンリンサークル、パターゴルフ、マレットゴルフ、テニス、フィールドボード等キッズたちは十二分に満足できるレベルのはずだ。更に山羊小屋もある。買い出しは駒ヶ根市街まですぐなので大型スーパー、ホームセンター等何でも揃うので便利だ。キャンプ場すぐの駒ヶ根ファームスはJA直営なので特産品を購入することもできる。人気の千畳敷カールへの拠点としても便利だ。菅の台バスセンターまでは車で3分ほどだ。駒ヶ根名物のソースカツ丼やお隣の宮田町まで足をのばせば紫輝彩丼などもある。キャンプ場でのんびり遊ぶも良し、千畳敷カールを目指すも良い、中々あきさせないところのようだ。チェックイン13:30チェックアウト10:00。
満足度★★★★


信州みやだ「紫輝彩丼」 http://www.miyada.or.jp/donburi/index.html
露天こぶしの湯 http://www.chuo-alps.com/kobushi/index.html
駒ヶ根ロープウェイ http://www.chuo-alps.com/index.html
すずらん牛乳 http://www.ja-kamiina.iijan.or.jp/farm/nosan/suzuranmilk.php
駒ヶ根ファームス http://www.ja-kamiina.iijan.or.jp/farm/nosan/komaganefarms.php


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